チラシさえあれば始められるのがポスティングの強みです。個人情報も一切必要ありません。ターゲットや地域を絞り、いくつかの注意点を踏まえて行えば、ポスティングは費用対効果の高い宣伝方法といえます。今回はポスティングのメリット・デメリットについて詳しく紹介するので、ポスティングの利用を検討している人は参考にしてください。

そもそもポスティングとは？

ポスティングとは、チラシや手紙など紙の広告をポストに投函する宣伝方法です。一軒家やマンション、事業所のポストに直接投函します。ポスティングは目新しい宣伝方法ではありませんが、近年改めて注目されています。新聞購読する家庭の減少により、新聞折り込みチラシに変わる宣伝方法が模索されているためです。

以前は、求人広告や自治体からのお知らせがほとんどでしたが、新規開店や新商品発売の周知にも利用されるようになってきました。ターゲットとするエリアを絞り一軒一軒配布するため、地域に根差した情報を届けられるのがポスティングの強み。周知するだけでなく、集客などさまざまな効果が期待されています。

ポスティングを行うメリット

ポスティングの主なメリットは「コストを抑えられる」「ターゲットは絞れる」「チラシ以外も配れる」「形として残る」の4つです。

コストを抑えられる

ほかの宣伝方法に比べてコストを抑えやすいのが、ポスティングのメリットです。ポスティングの料金単価は、1枚5～10円程度が一般的です。コストの内訳は主に、チラシの印刷代と、配布にかかる人件費。

仮にポスティング業者に依頼せずに自力で配布すれば、人件費をかけずに配布することも可能です。宣伝方法はWEB広告やDMなどほかにもありますが、たとえばDMであれば、1通あたり70～90円が相場。

ポスティングがいかに低コストの宣伝方法かは明らかです。配布物を自分で作成したり、ネット注文を利用して印刷したりするなど、さらにコストを抑えることも可能です。ポスティングは、コストを抑える工夫をすれば、費用対効果の高い宣伝方法といえます。

ターゲットは絞れる

ポスティングと聞くと不特定多数に配布するイメージかもしれませんが、そんなことはありません。ターゲットをある程度絞って宣伝できるのも、ポスティングのメリットです。たとえば、新規開店の周知が目的であれば、配布エリアを絞りましょう。

ターゲットを町や丁単位など近隣住民に絞ることで、費用対効果が高くなります。そのほかにも、集合住宅なのか一戸建てなのか、車を持っているか否か、学生が多い地域かなど、絞り方は宣伝する内容に合わせてアレンジが可能です。ターゲットを絞ると、情報を必要としている人に届けやすくなるため、コストを抑えながらも費用対効果を得やすくなります。

チラシ以外も配れる

ポスティングで配布できるものはチラシだけではありません。あくまでポストに入るか否かが基準のため、チラシにプラスすることが可能です。たとえば、試供品や新商品のサンプル。試供品を添えることで認知度を高めたり、興味をもってもらいやすくなったりします。

試してみて気に入ってもらえれば、購入にも繋がりやすくなるでしょう。冊子やカタログを配布するのも効果的です。一度により多くの情報を伝えられるため、より広い客層をキャッチしやすくなります。試供品を添えたりカタログにしたり、宣伝したい内容にあわせてアレンジできるのも、ポスティングのメリットのひとつです。

形として残る

ポスティングした配布物はすぐに捨てられるのでは？と思うかもしれません。しかし、実際は必要な情報かどうか判断してから捨てる人が多い、というのが実情です。ポスティングする配布物の多くは紙の広告。

WEB広告とは違って、形に残ります。すぐに反応がなくても、時間差で反応があるかもしれません。「必要だ」「必要になるかも」と思ってもらえれば、捨てずにとっておく人が多くなるでしょう。

ポスティングを行うデメリット

ポスティングの主なデメリットは「大量配布には不向き」「天候に左右されやすい」「クレームをもらう可能性がある」の3つです。

大量配布には不向き

ポスティングのデメリットは、配布枚数に限りがあることです。1軒1軒ポスティングするため、1日に配布できる枚数には限りがあります。とくに、自力で配布するなどポスティングする人数が限られている場合。

通常の業務を行いながらのポスティングであれば、負担が多いと感じるかもしれません。ポスティングは配布枚数を増やせば増やすほど、反応はもらいやすくなります。ただ、枚数や地域を限定するなど、あらかじめ対策は必要です。

天候に左右されやすい

ポスティングは他の宣伝方法に比べて、天候に左右されやすい宣伝方法です。晴れの日は問題ないですが、梅雨時期や台風などの悪天候であれば尚更。配布物が濡れてしまう可能性もあるため、そもそもポスティングができない可能性もあります。

対策を行っていても、雨の日に作業効率が悪くなるのは避けられません。濡れたチラシの投函がクレームの原因になることもあるので、正しい判断が必要になります。

クレームをもらう可能性がある

ポスティングが原因で、クレームになる可能性があります。「チラシが濡れていた」「毎日大量のチラシが入って困る」など、チラシをポストに入れられること自体を不快に感じる人もいます。こういった場合はクレームを受け止めて、誠実に対応するしかありません。同じクレームをもらわないためにできる対策を行いましょう。

具体的には、雨の日はなるべく避ける、チラシお断りの家にはポスティングしない、チラシがぐちゃぐちゃにならないように気をつける、などです。一つひとつは小さなことですが、クレームはちょっとの積み重ねで減らすことができます。

ポスティングはターゲットを明確にして、配布エリアを絞ってから行いましょう。コストは抑えながら、地域密着型の店舗やイベントに高い効果を発揮してくれます。ただ、1日に配れる枚数は限られているので、余裕のある配布計画が必要です。人員不足などで難しいと感じた場合は、早めにポスティング業者の利用を検討しましょう。

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