効果を得やすいポスティング方法は?頻度と反響率に注目
あなたの家にはチラシが投函されていませんか?ポスティングされた広告は、誰もがポストから出す際手に取ります。ポスティングによる宣伝効果を得るには適切な方法や頻度があるため、ただむやみに配っていても効果が得られません。では一体どのような方法が効率よく反響を得られるのでしょうか。
ポスティングの一般的な反響率
初めてポスティングチラシを投函して来店や問い合わせなどの反響がある確率は、業種によっても異なりますが、平均して平均0.01%~0.3%といわれています。0.01%なら1万件に1人、0.3%なら1000件に3人という数字であり、「ポスティングなんて全然効果がない」と感じてしまうのではないでしょうか。ポスティングは1回で反響があるものではありません。2回、3回と重ねていく中で効果が表れるものなのです。
「単純接触効果」
単純接触効果という言葉があります。これは心理的法則のことで、「目に触れた回数・耳にした回数が多いほど、人間はその対象物に対して好感を持つ」という内容です。たとえば、あなたがインターネットの契約を検討しているとします。何社もある中で、まったく名前も聞いたことがない会社と、テレビCMなどで何度も名前を聞いたことがある会社なら、まず後者を調べてみませんか?「名前を聞いたことがある」「ロゴを見たことがある」「キャッチフレーズを聞いたことがある」、そんな簡単な接触があると人の印象に残りやすく、好感を抱きやすいという効果があります。
つまり、ポスティングを複数回行うことにより、接触回数を増やすことで企業に対しての好感度が高まり、問い合わせや来店、購買意欲の上昇につながるわけです。大きな企業であればテレビCMなどを打ち出すわけですが、中小企業であればこのポスティングが大きな効果を得るのです。実際に複数回ポスティングを行うことで、反響率を2~3%まで上昇させた企業もあります。
ポスティングの適切な頻度
では、ポスティングの適切な頻度とはどのくらいなのでしょうか。まず、認知度が低い場合、企業や店舗の存在を覚えてもらうことが必要です。新しく店舗がオープンするときや、新しいサービスを開始するときには、頻度を増やすとよいとされています。まずはオープン日・サービス開始日の2~3週間前から予告のチラシを投函。そして数日前に投函。オープン日・サービス開始日やその直後に投函など、何度も目にしてもらい、意識に刷り込ませるようにします。
しかしあまりにも回数が多いと逆効果となります。チラシも迷惑と感じ、見ずに捨てられてしまう、企業のイメージが下がってしまうことも考えられます。適切な頻度とタイミングは業種によって異なるため、次項で詳しく解説します。
タイミングは業種によって変わる
業種により、利用頻度や顧客のニーズが高まる周期、新製品やサービスが発表されるタイミングが異なるため、効果的なポスティングのタイミングも異なります。生活の要でもあるスーパーマーケットは、毎日利用する人も多いでしょう。特売日なども設けられているため、曜日ごと、特売日ごとなど毎週行ってもよいでしょう。また、同じようにドラッグストアも利用頻度が高い業種です。週ごと、月ごとに、特売品やクーポン券付きのチラシを投函するとよいでしょう。
デリバリーをしている飲食店(宅配ピザや宅配弁当など)は、旬の食材などによりメニューの更新が行われるでしょう。そのタイミングに合わせて1~2か月に一度のペースで投函することにより、新しいメニューを試してみたいというニーズにマッチするのではないでしょうか。美容院やネイルサロン、まつげエクステなど美容に関する業種は、人によって通う間隔も異なりますがだいたい2~3か月に一度のペースでしょう。
節目ごとにニーズがあがる業種もあります。たとえば宅配や持ち帰り寿司の店舗であれば、大型連休や母の日、父の日、お盆で親戚同士が集まる時期や恵方巻の季節は集客が見込めるでしょう。リサイクルショップや貴金属の買い取り業者であれば、年末の大掃除の時期や、転居が増える2月~4月あたりは絶対に逃せないタイミングです。ペットショップでは、ゴールデンウィークなどの大型連休の時期やクリスマスの時期に合わせてセールを行っているため、告知のポスティングを行うと効果的です。
エリアによっても頻度を変えてみる
ポスティングにも、経費がかかります。効果の少ない地域に多く配っていても無駄な経費がかさむだけです。業種によりターゲット層が異なるため、より効果のある地域には頻度をあげ、効果の少ない地域は頻度を下げるといった方法もあります。
ネット広告も増えてきた現代ですが、まだまだポスティングによる集客効果は見込めます。手に取ったチラシを読んでもらうため、頻度だけではなく文字の大きさや配色などのデザインにも工夫をし、効果的なポスティングを行っていきましょう。実際にポスティングをする際は、ぜひ本記事を参考にしてください。