自社・自店がポスティングに向いているかどうか判断するポイントとは?
宣伝広告のデジタル化が進んでも、各戸へチラシを配布するポスティングの需要は減りません。しかし大量の印刷物に対して、反響率が著しく少ない業種が存在するのも確かです。ここでは、自社・自店がポスティングに向いているかどうか判断するポイントについて説明します。参考にしてください。
自社・自店がポスティングに向いているかどうか判断するポイント
ポスティングとは、チラシやビラなどの印刷物を直接住宅のポストに投函する宣伝活動を指します。試供品や宣伝グッズなどを投函する場合もあります。チラシの配布は業者に委託する、社員・店員が対象エリアのポストに入れていく方法がありますが、いずれも集客効果が見込める状態を想定し、実施するべきでしょう。自社・自店がポスティングに向いているかどうかは、以下のポイントから判断します。
対象エリア内に店舗がある!
実店舗が配布する対象エリア内に存在することがポスティングの必須条件です。チラシを手にしたとき、「あ、このお店はうちから近いな」と顧客に印象付ける必要があります。顧客にとって店舗の位置がイメージできる場所でないと、ポスティングの効果はありません。
日常生活に密着した業種!
ポスティングによる宣伝活動は日常生活に密着した業種に強い効果が期待できます。地域の顧客は常に身近な、日々の生活に必要な情報を求めているといえるでしょう。日常生活に密着した業種とは一番に飲食業が挙げられます。
対象エリア内の飲食店やデリバリーサービスはほかの業種よりもポスティング向きです。日常生活に密着した業種はほかには物件を紹介する不動産業やエリア内の美容院、ネイルサロン、学習塾やピアノ教室などの習い事、内装業などが挙げられます。
大量印刷のコストがかけられる!
チラシの作成、印刷にはコストがかかります。チラシは自作できますが、高い画質でデザインに凝ったものを作成するため、制作会社に依頼する場合が多いようです。A4の片面印刷でフルカラーのチラシ300部程度を作成・印刷すると、相場は4万円から12万円といわれます。
その費用に対してポスティングの反響率は0.1%から0.3%です。わずかな反響に対して、大量印刷のコストをかけられるか、否かがポスティング広告の判断材料となります。
ポスティングを行う一般的な流れ
自分でポスティングを行う際の流れを紹介します。ポスティングを業者に委託すると以下の項目から4.~6.が省略可能です。ポスティング業者によっては“3.チラシを用意する”から委託できる会社もあるので、相談してみましょう。業者に委託するとポスティング後に配布完了と配布結果の報告があります。
また反響を検証し、次回以降の効率的なポスティングを提案するサービスも実施しているようです。
1.目的を設定する
何を告知して宣伝したいのか、目的を明らかにしておきましょう。新規オープンを告知する、クーポン券を同時に配布して集客を狙う、イベント情報を発信するといった具体的な目的が必要です。
2.配布するエリアを決める
宣伝したいターゲット層を絞り込み、配布するエリアを決定します。配布地域は“○○区○○町〇丁目”まで細かく設定しておき、住んでいる人の年齢層、世帯状況など熟慮して決定してください。
3.チラシを用意する
チラシはWordやPowerPoint、チラシ作成ソフトなどで自作できますが、高い宣伝効果を狙うなら、印刷会社、デザイン会社に依頼しましょう。
4.ポスティングする日にちを決定する
配布する日にちは反響率に影響します。休日や休前日など、比較的ゆっくりと過ごしている日ほど、チラシが読まれる可能性が高いようです。業種によって若干異なりますが、ポスティングには土曜日が適した日にちといえます。飲食業は週末の集客を期待し、水、木、金曜日などがおすすめです。
5.ポスティングをする
ポスティング用の地図を用意し、各戸へチラシをポスト投函します。無理のないスケジュールを立て、洩れなく重複しないように配布しましょう。“チラシお断り”を表示している住宅は、地図にメモしておくとよいですね。対象住人へのマナーに充分配慮してください。
6.反響を確認する
ポスティングが完了したら、どのような反響がどれくらいあったのかを確認します。電話やメールでの問い合わせ、来客数を正しく記録しましょう。「なぜ来店したか?」「店の情報をどこで知ったか?」といったアンケートを来客にお願いしましょう。SNSで情報発信している人は、ポスティング後のフォロワー数の増減にも着目しておくことが大事です。
ポスティングの効果を高めるためには?
ポスティング広告は直接ポストに投函されるので、新聞の折り込みチラシよりも大量に配布できます。
ポスティングの効果を高めるためには、第一に良質なデザイン、レイアウトの凝ったチラシを用意すること。配布するエリア、ターゲット層を限定する、チラシを手に取ってもらいやすい日にちを選ぶ、実績のある業者に委託するなどの工夫をしてください。
まとめ
自社・自店がポスティングに向いているかどうかは、対象エリアに実店舗があるか、日常生活に密着した業種であるかなどのポイントで判断します。自分でポスティングをするにはチラシを作成し、各戸へ地道に配布しなければなりません。ポスティング業者に依頼すると、もっとも大変な部分を省略でき、配布後は正しい報告書を受け取れます。