ポスティングにおけるローラー配布とは?詳しく解説
自社の宣伝活動、販促活動において、ポスティングを利用する予定はあるでしょうか?ポスティング方法には種類があり、自社の広告に合った宣伝効果の高い方法を選びたいものです。ここではポスティング方法の一つ、ローラー配布について、詳しく解説します。自社の広報戦略を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
ポスティングのローラー配布とは?
ローラー配布とはポスティング方法の一つで、最も基本的なポスティング手段です。軒並み配布とも呼ばれます。ローラー作戦との言葉がありますが、これはローラー(筒状のもの)をかけるように、軒並みしらみつぶしにあたる、という意味で「ローラー作戦で調査にあたれ」といった使われ方をします。つまり、ローラー配布とはポスティングのローラー作戦なのです。
ローラー配布の特徴・配布対象
ローラー配布は、物件や条件を限定せず、対象地域のありとあらゆるポストに広告チラシを配布していく方法です。マンション、一般住宅、店舗、企業などの区別なく、ポストさえあればチラシを入れていきます。
ローラー配布の特徴・配布率
軒並みに配布しても、実際にはポスティングが禁止されている建物があるので、それらを除くと配布率は全体の約70%です。
ローラー配布の特徴・配布方法
対象地域の全世帯に配布する「全世帯配布」のように、地図を見ながら各戸に配布しません。いわゆるポストありきの配布方法で、ポスティングの基本的な方法といえます。
ローラー配布のメリット
ローラー配布は従来行われてきた、オーソドックスな配布方法なだけに、メリットは多くあります。自社のポスティング方法を決定する際は、ローラー配布のメリット、デメリットを把握し、全戸配布や選別配布など、他のポスティング方法と比較して検討してください。
コストが安い
ローラー配布の一番のメリットは、ポスティングにかかる費用が低く抑えられることです。ポスティングを外注すると、ローラー配布は平均して1枚3円から5円が相場となります。配布対象を選別して配布する選別配布は1枚5円から10円で受注されるので、ローラー配布はリーズナブルな料金となり、より多くの枚数を配布できるでしょう。
対象者を限定しない
ローラー配布は配布対象者を限定しないので、これまで自社に興味関心の無かった人の目にも触れます。家庭状況を選ばず幅広い年齢層に向けて発信し、飲食店の宣伝、新店舗開店などに効果を発揮できるでしょう。性別の区別もないため、地域のイベント告知にも向いています。
大量に印刷できる
ローラー配布は対象地域のポストに軒並み配布するので、大量に印刷しても無駄になりません。印刷は少量印刷よりも大量印刷の方がコスト面で有効です。
時間・労力を抑えられる
配布対象のリサーチが余り必要ないので、選別配布よりも早くポスト投函できます。リサーチの為の時間と労力を削減し、全世帯配布よりも狭い地域に集中して配布できます。
ローラー配布でポスティングするデメリットや注意点とは
いかなる宣伝方法をとっても、広告は確実に利益につながるわけではありません。ポスティング方法にしても一長一短があります。以下はローラーポスティングのデメリットと注意点です。
ローラー配布のデメリット・反響率が低い
配布対象を選別しないローラー配布は、ポスティングの反響率が若干低くなります。一般的にポスティングの反響率は0.75%といわれていますが、ローラー配布すると平均を下回る結果も予想されるでしょう。
ローラー配布デメリット・枚数が多量
広告チラシを軒並み配布すると、対象世帯が限定されないため、家庭数を大きく上回る大量の枚数を印刷しなければなりません。期間限定の情報が載ったチラシは繰り返し配布できないため、場合によって大量の在庫を残す可能性があります。
ローラー配布のデメリット・全世帯に配布できない
ローラー配布は「チラシ投函禁止」「広告お断り」と表示された建物には、ポスティングできません。この場合、戸数の多いマンション住人などを、新規の顧客に想定していると、大きな痛手となります。
ローラー配布の注意点
ローラー配布で広告活動するにあたり「チラシ投函禁止」の建物に、誤ってチラシを入れないようにしてください。最近では同一マンション内にあっても、個別ポストでチラシを禁じている家庭もあります。いつの間にか勝手に入れられるポスティングチラシは、人によっては気分を害することもあるのです。即処理され、見ても読んでももらえず、反響率につながらないので、無駄な経費となります。
まとめ
ローラー配布とは、対象地域の全てのポストに軒並み配布していく、ポスティング方法です。リサーチに時間がかからず、低料金で実施できます。年齢や性別、家庭状況を配布の考慮に入れないため、これまで自社に関心の無かった人の目にも届きます。しかし、配布対象を選別する選別配布などに比べると、反響率は若干低くなるでしょう。ローラー配布する際は、「チラシ投函禁止」の建物にチラシを入れないよう十分注意してください。